津軽海峡エリアの縄文遺跡は、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」のほかにも各所に。各遺跡ガイダンス施設では、その地域で出土した多数の遺物を展示・研究しています。ユニークなポーズ、趣のある表情。愛すべき「土偶」をメインにガイダンス施設の名物展示をめぐる、4日間のおすすめルートです。
【北東北~道央】人気土偶とご対面!ルート ルートマップ
いかり肩?が特徴、伊勢堂岱縄文館の「板状土偶」にはじまり、大湯ストーンサークル館では「土版」、御所野縄文博物館では「鼻曲がり土面」などをチェック。ハイライトは、座した姿と表情が印象的な、是川縄文館の国宝「合掌土偶」とご対面!
2021年春にオープンしたばかりの二ツ森貝塚館。「貝塚剥ぎ取り」の迫力に目を奪われて、精巧で美しい「骨角器」を見逃さないよう。小牧野館では環状列石の“作り方”解説など小牧野遺跡関連の展示も興味深いけれど、土偶好きならミニチュア土器や、近隣遺跡からの遮光器土偶など、“小さな世界”を感じる展示もおすすめ。2日目のシメは、三内丸山遺跡の「大型板状土偶」で。
つがると言えば、遮光器土偶をモデルにした「しゃこちゃん」。時間があれば、「しゃこちゃん広場(亀ヶ岡石器時代遺跡前)」や駅舎で巨大なしゃこちゃんが出迎える「木造駅」にもぜひ寄ってみましょう。「大山ふるさと資料館」では大平山元遺跡出土の土器で"縄文のはじまり"を確認。海峡を渡り、函館市縄文文化交流センターで国宝「中空土偶」にご挨拶して3日目終了。
最終日は、噴火湾を眺めながらのドライブで、道央エリアへ北上。貝塚からの出土品は、当時の食文化を色濃く反映しています。各貝塚のガイダンス施設では、「やっぱり北海道だねー」「え? 北海道なのに?」といった発見も楽しい。最後はキウス周堤墓群ほか市内の出土品を展示する「千歳市埋蔵文化財センター」へ。