津軽海峡から元気を発信する
北海道と青森、北海道と大間を結ぶ津軽海峡フェリーでは、海を隔てた人々の往来に支えられ運航を続けてきました。
地域に根付く企業として、少しでも津軽海峡エリアの発展に貢献したい。地域からもお客様からも愛される企業でありたい。
そんな想いから始めたのが、津軽海峡から元気を発信する「プロジェクトTug」です。
本取り組みは2010年より開始し、おかげさまで、2020年で10周年を迎えることができました。
「プロジェクトTug」10周年の歩み
ただフェリーを運航するだけでなく、函館市や青森県を盛り上げ、地域に貢献したい。津軽海峡の将来を見据えた際に何か出来る事はないか、検討する中で生まれたのが、季刊フリーマガジンの「津軽海峡を旅するマガジンTug」。 この「Tug」は、フェリー会社ならではの視点で地元地域の思いや最新の取り組み を発信するべく、2010年11月に第1号を発行しました。
その第1号では、2010年12月に初めて開催された青森の冬のイベント「あおもり灯 りと紙のページェント」を記念すべき最初の特集として取り上げました。 当イベントは、ねぶたの技術を生かした和紙と光で展開する日本初のイルミネー ションイベントで、夏のねぶた祭りだけでなく、冬の青森の素晴らしさも見に来ても らいたいという想いから、地元地域で一体となって企画したものです。 当社もその思いに賛同し、Tugタグ創刊号で特集企画として取り上げ、共にイベントを 盛り上げました。
この試みを機に、Tugを使った情報発信はもちろん、地域振興に一体となって取り組む事が重要と考え、その思いを形にし、継続していく為に始めた活 動が「プロジェクトTug」。 津軽海峡エリアの元気を全国に発信し、地域の魅力の再発見活動や教育・文化活動への積極的な参加を行い、地域に根ざした活動を続けていくとい う弊社の姿勢を表すものです。
主な取り組み例としては、2012年、函館-大間航路の認知度向上、航路活性化を目指す取り組みとして「ノスタルジアProject」を実施しました。日本初 の外洋フェリー航路として1964年から積み重ねてきた航路の歴史を知ってもらいたい、その思いで航路名を「ノスタルジック航路」と命名。イベントや キャンペーンを実施し、生活航路としてだけでなく、観光航路として多くの方に知って頂ける足掛かりとなりました。
また、2003年から現在まで継続して北海道大学鯨類研究会の海洋生物の目視調査に関する乗船協力を行い、鯨類研究会と共同でイルカや鯨類に関 する出張講義の船内イベントを開催するなど、継続して産学連携を行っています。 2018年からは青森県立浅虫水族館とも同様の取り組みを行っており、津軽海峡エリアに生息する海洋生物を乗船者に知って頂けるきっかけ作りをし ています。 その他、地元小中学校の職場見学の受け入れや修学旅行生等を対象とした操舵室見学を実施し、子どもたちに海上交通について知ってもらう活動を 展開したり、フードマーケット等のイベント実施、警察署と合同での交通安全大会開催など、これまで様々な形で地域密着の活動を続けてきました。
2020年、おかげさまでプロジェクトTugは10周年を迎えることができました。 地元地域の皆様並びにフェリー乗船者の皆様に支えられ、この10年を歩んで参りました。 きっかけとなった冬のイルミネーションイベントは2019年現在も種類を増やして続いており、函館のクリスマスイベントとの連携企画も生まれるなど、当 プロジェクトの原点として今も勇気づけられるイベントです。 この積み重ねや経験に感謝し、津軽海峡フェリーはこれからも変わらず、津軽海峡エリアの発展に寄与していきます。
これまでのプロジェクトTug取り組み一覧はこちらをご覧ください。
プロジェクトTug 4つのアクション
1.津軽海峡エリアの元気を全国に発信
地元のお店や観光地の魅力を発信
Tug・WEB・メルマガ等により津軽海峡エリアのタイムリーな情報を発信し、津軽海峡エリアの観光への興味喚起を行っています。
【ネーミングの由来】
Tug(タグ):英語直訳で“強い引き”の意。
言葉本来の意味に加え、津軽(Tugaru)の頭3文字と重ね、「津軽海峡エリアの旅を牽引する」情報誌を目指す思いを込めています。
【発行部数】4万部
【発行時期】秋
【版型・頁数】 A4・オールカラー、中綴じ、24頁
【配布エリア】 函館市を中心とした道南エリア、青森県全域と東北地方の道の駅、関東の一部 ほか
バックナンバーはこちら
-
- 2024(Tug36)
- 2024.3.28発行
津軽海峡
発掘グルメ特集
-
- 2023(Tug35)
- 2023.4.7発行
上質な
潜在と体験
-
- 2022(Tug34)
- 2022.4.7発行
地域の酒と
美味を愉しむ
-
- 2022 Special edition(Tug33)
- 2021.9.25発行
津軽海峡
明日へ続く海の道
-
- 2021 summer-autumn(Tug32)
- 2021.7.20発行
津軽海峡、夏から秋へ
フォトジェニックを探して
-
- 2021 spring-summer(Tug31)
- 2021.2.25発行
津軽海峡 外遊びガイド
-
- 2020 summer(Tug30)
- 2020.5.20発行
北の旅ものがたり
-
- 2020 spring(Tug29)
- 2020.1.25発行
津軽海峡花のまちへ
-
- 2019 autumn-winter(Tug28)
- 2019.08.01発行
'19秋冬 北海道へドライブ旅行
-
- 2019 summer(Tug27)
- 2019.06.20発行
'19夏 北海道へドライブ旅行
-
- 2019 spring(Tug26)
- 2019.03.10発行
'19春 北海道へドライブ旅行
-
- 2018 autumn-winter(Tug25)
- 2018.09.10発行
津軽海峡 冬旅ノート
-
- 2018 summer-autumn(Tug24)
- 2018.06.10発行
みんなの わたしの わくわくドライブ
-
- 2018 spring(Tug23)
- 2017.03.10発行
花のまち物語 津軽海峡 つなぐ春
-
- 2017 autumn-winter(Tug22)
- 2017.09.09発行
めぐる、味わう 津軽海峡ゆるり旅
-
- 2017 summer-autumn(Tug21)
- 2017.06.10発行
めざすは絶景。夏の海岸ドライブ
-
- 2017 spring(Tug20)
- 2017.03.01発行
花めぐり、湯めぐり
-
- 2017 summer-autumn(Tug19)
- 2016.09.09発行
召しませ。旬の海の幸
-
- 2016 summer-autumn(Tug18)
- 2016.06.10発行
津軽海峡ドライブ旅行
-
- 2016 spring(Tug17)
- 2016.03.10発行
花咲く津軽海峡へようこそ
全国へ向けての観光情報の発信
乗船者様を対象としたクーポンサービス「フェリポン」では地元の魅力ある店舗に様々な特典を提供いただき、お店の情報と共に乗船者様へ向けて発信しています。
フェリー船内・ターミナルを活用した観光PR、特産物の販売
地元の方々の協力を頂きながら、ターミナルや船舶で特産物の販売やフードマーケットを実施。道南や青森の食文化や観光のPRを行っています。
2.地元行政・企業・団体と協力した地域の魅力再発見活動
地元行政と協力し地域の魅力を広く発信
モニターツアーを実施し、国内外の旅行代理店や交通事業者へ地域の魅力をPR。地域の観光素材を知ってもらい、ツアーの造成やPRに利用してもらう取り組みを行っています。
交通業者・道の駅との連携による津軽海峡エリアの広域的な楽しみ方の発信
函館近郊の公共交通が2日間乗り放題になる共通チケットへの割引参加、長距離バスとフェリーのセット券の販売等を実施しています。
地元観光関係者と協力した航路の魅力作り(ノスタルジック航路)
マグロの一本釣りで有名な大間町と函館を結ぶ歴史ある海の国道函館~大間航路。津軽海峡フェリーでは本航路をその歴史にちなみ、「ノスタルジック航路」と命名。地元の観光団体とともにイベントを実施する等、観光航路としての魅力作りをしています。
3.地域の教育・文化活動への積極的な参加
地域の教育への関わり
地元の小中学校の職場見学の受け入れや修学旅行生等を対象とした操舵室見学・学習資料の制作を通して、子どもたちに海上交通について知ってもらう活動をしています。また、北海道大学鯨類研究会の目視調査に関する乗船の協力を実施。同研究会所属の学生からは地域の子どもを対象とした「イルカの体験目視/レクチャー」を実施頂く等、相互に協力体制を築いています。
歴史文化の情報発信、各種イベントへの参加
ターミナル・船内での地域の歴史・文化の展示会を実施し、お客様に津軽海峡エリアを知ってもらう取り組みを行っています。また地域のイベント・文化活動・お祭りへ積極的に参加しています。
4.その他の地域に根ざした活動
災害時多目的船
(ブルールミナス/ブルーハピネス/ブルードルフィン/ブルーマーメイド)
2011年 東日本大震災では、当社フェリーも被災地への物資の輸送支援を行いました。いざというときに地域のために動ける会社でありたい、その思いから2014年に就航したブルーマーメイドをはじめ、ブルードルフィン、ブルーハピネス及びブルールミナスは災害時多目的船の機能を持ち、有事の際に救助活動に参加できる設備を搭載しています。
その他
警察署と合同の「交通安全大会」の開催や地域のクリーン活動に参加する等、安全・安心な環境整備に努めています。