函館~大間航路
北海道と本州をわずか90分で結ぶノスタルジックな海の道。
本州最北端に位置する青森県大間町。晴れた日の海越しには、すぐそこに函館山や函館の街並みがくっきりと見える。
所要時間わずか90分。函館~大間航路は、今も昔も本州と北海道を最短で結ぶ。
1964年(昭和39年)、日本初の外洋フェリー「大函丸」が就航。以来、大間町民や下北住民にとっては生活航路として定着。
また一方で、北海道~本州間の身近な「観光航路」としても利用され続け、1970年(昭和45年)には国道279号線の海上道路にも指定された。
大間のマグロ、函館のイカをはじめ、豊穣な漁場として知られる津軽海峡。
自然豊かな下北半島の風景、歴史的建造物や夜景など見所いっぱいの函館…。グルメと観光スポット満載の津軽海峡エリアを堪能し、歴史の息吹と郷愁を感じる航路。ここは、まさにノスタルジックで魅力的な海の道です。
船舶紹介
函館~大間近郊の観光情報
函館近郊のおすすめ観光地のご紹介です。
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- 函館山
- 函館山からの眺望は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」改訂第2版で三つ星として紹介されています。特に夜景はおすすめです。
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- 五稜郭
- 戊辰戦争最後の戦いである函館戦争の舞台。土方歳三が戦死した地とされ、幕末の見果てぬ夢の象徴として全国的に知られています。
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- 金森赤レンガ倉庫
- 約50店舗が営業する複合施設。館内にはカフェやレストラン、お土産屋などがあり、函館港にレンガ造りの倉庫が立ち並ぶ景色はフォトスポットしても人気です。
大間近郊のおすすめ観光地のご紹介です。
郷愁ヒストリー
1964年日本初の外洋フェリー就航…、大間と函館を結び続けて半世紀。
その歴史は長く、原点は昭和初期に遡る。大間~函館間に定期航路が就航したのは1929年(昭和4年)。戦前に一度は廃止されたが、地元の要望により戦後まもなく航路開設運動を展開。その熱意が実り1964年(昭和39年)、日本初の外洋フェリー「大函丸(たいかんまる)」が就航した。以来半世紀、大間町民や下北住民にとってこの航路は、函館への買い物やレジャーをはじめ、通院にも日常的に利用するなど、「生活航路、命をつなぐ航路」として定着している。
マイカーで津軽海峡を渡る!そんな北海道旅行が今も昔もステータス。
1964年「大函丸(たいかんまる)」就航当時、日本中が東京オリンピック開催に沸き、高度経済成長で“庶民の夢”マイカー所有台数も右肩上がりに。まだ北海道が遠い憧れの存在だった時代に“マイカーで北海道ドライブ!”。そんな夢のプランを実現させ、今では北海道~本州間の身近な「観光航路」に。これまでに運んだ乗用車の総台数は約134万5千台(2020年12月現在)。ノスタルジック航路は海の国道として、ずっと夢もつないでいる。
軌跡
1929年(昭和 4年)6月 | 大間-函館間の定期航路が就航、しかし戦前に廃止となる |
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1956年(昭和31年)7月 | 「大間-函館間連絡航路促進連合会」設立。1960年代前半まで航路開設運動展開 |
1964年(昭和39年)6月 | 日本で初めての外洋フェリー「大函丸」就航 |
1965年(昭和40年)7月 | 第二大函丸就航 |
1968年(昭和43年)6月 | 第三大函丸就航 |
1968年(昭和43年)9月 | 戦車搭載性能調査実施(第二大函丸) |
1969年(昭和44年)7月 | 第五大函丸就航 |
1970年(昭和45年)4月 | 国道279号線の海上道路として大間~函館航路が指定される |
1970年(昭和45年)5月 | 第六大函丸就航 |
1971年(昭和46年)7月 | 第七大函丸就航 |
1988年(昭和63年)6月 | ばあゆ就航 |
2013年(平成25年)4月 | フェリー「ばあゆ」は運航を終了し、新造船「大函丸(だいかんまる)」が就航 |